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携帯電話で『寺田寅彦随筆集』を読む

iモード携帯電話を最新機種 N504i に買い換えまた、という話を先日「マン・マシン・インターフェース(人と機械の接点)」のページに書きました。
N504i の液晶画面のサイズは 160×160(+α) ピクセル、つまり死んでしまった PalmVx の液晶画面と同じ解像度なのです。

N504iとPalmVx

……と言うことは、PalmVx でやっていた、青空文庫の『寺田寅彦随筆集』 を液晶画面に縦書き表示して読む、なんてことも、携帯電話でできるのでは?
……と思っていたら、ありました!

株式会社ライフメディアが、「携帯書房」という iアプリ(iモード携帯用JAVAアプレット)を無償提供しています。

そこで、『寺田寅彦随筆集』から「時の観念とエントロピー」と「自然界の縞模様」をダウンロードして、読んでみました(寺田寅彦の発想は、ホーキングの「時間の矢」や、マンデルブローの「フラクタル」、それに「カオス」を先取りしてます。もしも、寺田寅彦がコンピュータという道具を手にしていたら……いや、話がそれました)。

さすがに、12ドット×12ドットの文字は小さく、画数を間引いたウソの字になっているのでイマイチですが、小さいとは言っても文庫本程度の文字サイズなので、そこそこ読めます。

これで、ちょっとした待ち時間などを、有意義に過ごすことができます。

それだけでなく、文庫本では不可能なことができることがわかりました。
暗いところでも、照明なしに、読むことができるのです。
懐中電灯などがなくても、布団の中でこっそり本を読むことができる……これは楽しい……かな?

(2002/10/17)

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