明治製菓の冬季限定のチョコレートの箱の裏に、次のように書いてありました。

保存方法：大変溶けやすいチョコレートです。できるだけ涼しいところで保存してください。

う〜ん、この表記には問題点が二つあります。わかりますか？

1. 「溶ける」とは、物質を構成する分子（またはイオン・原子）が液体の中に散らばることを言います（溶解）。
   例えば、砂糖が水に溶ける、というように。
   チョコレートがとける場合のように、つまり固体が液体になるというような状態変化（相変化）については、「融ける」（融解）と言うべきでしょう。
2. 「涼しい」 というのは、相対的な感覚的表現です。
   例えば夏、外気温が30℃を超えるような屋外から、24℃の室内に入ると「涼しい」と感じますが、冬に0℃の屋外から24℃の室内に入った場合には「暖かい」と感じます。
   ここはやはり、「18℃以下」というように、具体的に書くべきでしょう。

「とける」の正しい使い方については、クイズにできそうですね。
……ちょっと考えてみようかな。

(2002/12/30)

……というわけでクイズにしました。

(2003/01/23)