先日、「こんの「つむじ」はいくつあるか？」に、 前足の付け根の内側にあるつむじの写真を載せたが、Web用にサイズを小さくしたら、 判りにくいものになってしまった。 そこで、もっと判りやすい、今朝撮った写真を載せておく。 赤い矢印の先に、つむじがある。

例によって、Photoshopの「輪郭検出」を用いて、写真を処理してみた。 つむじがはっきり判る。

左右のつむじからの毛の流れが胸の中央でぶつかっているようすは、ちょっと判りにくい。 しかし、その上、前足の付け根のつむじから上向きに生えている毛と、 頭や首から下向きに生えている毛の流れがぶつかっている部分は、 くっきりとした水平な線として見えている。 こんなところで毛がぶつかって盛り上がっていることが、 適応的かどうか、つまり生存に有利なのでそうなっているのかどうか、 ちょいと疑問だ。

生物の形態をよくよく見てみると、「適者生存」だけでは説明できないようなものもある。 「進化の過程でたまたまこんなふうになっているけど、とくに不都合がないのでそのまんま」 なんてことなんだろうと思う。多分。

(2006/05/16)